将来の惑星“着陸探査”への搭載を目指し、その場での高精度・多元素同時分析が可能な“能動型蛍光X線分光計”の開発に関わる研究を行った。本研究では、軽元素の高精度分析のため、従来検出器のX線窓として使用されてきたベリリウム(Be)ではなく、安全により薄く加工が可能な“シリコンナイトライド(Si3N4)”を検出器のX線窓として使用した。Si3N4を使用することで、低エネルギーのX線透過率が上昇し、X線の検出効率が向上するため、軽元素分析の短時間化が可能となる。また、本研究では焦電結晶型X線発生装置の高真空化での圧力依存性についても報告した。
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