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2019 年度 実績報告書

変位速度場の空間勾配解析に基づく東北日本下のプレート固着域下限の時空間変化の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K14387
研究機関国立研究開発法人海洋研究開発機構

研究代表者

飯沼 卓史  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海域地震火山部門(地震津波予測研究開発センター), 研究員 (10436074)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードプレート間固着 / 変位速度場 / 時空間変化 / 周期的変化 / 東北日本
研究実績の概要

東北日本下に沈み込む太平洋プレートと陸側のプレートとの固着域に関して,その下限(深い側の端)の深度及びその時空間変化を,GNSS観測から得られる変位速度場の空間勾配解析に基づいて推定するため,データ解析を行った.昨年度までの解析によって,2003年十勝沖地震の影響が大きいことが明らかになった北海道地方に関して,2011年東北地方太平洋沖地震後のデータに解析期間を広げることによって,固着深度の下限の時間変化について,その変動周期の検出精度の改善を試みた.しかしながら,上下変位速度場の推定誤差が想定していたよりも小さくならず,残念ながら,大きく精度を改善することはできなかった.
また,国土地理院が公表している,電子基準点の日々の座標値データを用い,週ごとに更新される新たなデータを随時取り込んで自動的に解析を実行するとともに,解析結果に基づく作図ならびにWeb上での公開を行うシステムの構築を実施し,同システムの試験的な運用を開始した.
得られた成果について,新学術領域研究「スロー地震学」が2019年10月末に開催するチリ大学における国際ワークショップにおける発表を予定していたが,サンチアゴ市内における暴動の発生による同ワークショップは中止となってしまった.さらに,2020年に入って以降,新型コロナウイルスの感染拡大による学会・ワークショップ等が相次いで中止となったしまったため,補助事業期間中に発表の機会を得ることができなかった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Periodic Occurrence of the Slow Slip Events Off Kyushu Island, Southwest Japan, Based on Spatial Gradients of Displacement Rate Field and Activities of Small Repeating Earthquakes2019

    • 著者名/発表者名
      Iinuma, T., and N. Uchida
    • 学会等名
      Seismological Society of America 2019 Annual Meeting
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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