Mars Exploration Rovers Spiritに搭載されたNavigation Cameraの観測画像から火星のダストデビルを抽出し,その発生日時,持続時間,直径をすべて記録した.かつてはダストデビルの直径や移動速度の分布しか報告されていなかったが,これにより,個々のダストデビルの特徴と周囲の大気環境との関係を調査できるようになった. 日別のダストデビル頻度には7 solsおよび2 sols程度の周期の変動があるようにも見えるが,あまりはっきりしない. 周回機とSpiritのダストデビル観測が同時期に十分な数行われていないため,周囲の大気環境との比較を有意に行うことができなかった.
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