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2018 年度 実施状況報告書

ポリミネラル微粒子を用いた第四紀後期海底堆積物の高精度OSL年代測定

研究課題

研究課題/領域番号 17K14408
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

杉崎 彩子  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 研究員 (20595128)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワードルミネッセンス年代測定 / 含水率 / 石英微粒子
研究実績の概要

本年度は,ポリミネラル微粒子を対象にpIRIR230法を用い,大和堆,日本海盆の試料のDe測定を行った.
石英微粒子を用いた大和堆の試料は300Gy以降,日本海盆の試料は500Gy以降飽和する傾向を示したが,同層準のポリミネラル微粒子のDeは飽和する傾向を示さなかった.
試料最下部の約700kaに相当する層準においては,約1000Gyであり,石英微粒子の倍の値を示したが飽和していることは明らかである.今後はポリミネラル微粒子の飽和がどこから始まるか,解像度を上げて分析を行う.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

申請者の体調により分析に遅れが生じたため,

今後の研究の推進方策

当初の計画においては最初の二年間でデンマーク国立工科大学にて集中的に分析を行う予定であったが,再開後の二年間に分
割して当初の目的を達成できるようにする.再開後の1年目においては,初年度の結果によって得られた,日本海内の異なる地点における長石の測定限界点を決定するべく分析を行う.また,より精度の高いOSL年代値を得るために不可欠な含水率の評価について,初年度の結果から岩相と含水率の変動が必ずしも一致していないことがわかっているため,堆積物が実際にうけた圧密の影響がどのくらい含水率に影響するのか,帯磁率異方性の測定から評価する.再開後の2年目においては,再開後1年目に得られた長石の測定限界まで連続的に年代測定を行い,他の年代測定手法の年代値と比較をし,その妥当性を検討するとともに日本海におけるOSL年代測定の可能性についてまとめる.

次年度使用額が生じた理由

本年度は申請者の体調のため,予定していた出張,分析が行えず次年度使用額が生じた.再開後は,デンマーク国立工科大学においての分析をまとまった期間行うために使用する予定である.

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公開日: 2019-12-27  

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