研究課題/領域番号 |
17K14408
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
杉崎 彩子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (20595128)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 日本海 / ルミネッセンス年代測定 / 石英微粒子 |
研究実績の概要 |
大和堆,日本海盆から得られた2本の堆積物コア試料の等価線量測定を前年度より解像度を上げ,ポリミネラル微粒子を対象にpIRIR230法を用いた測定を行った.それぞれのコアから16試料を対象に測定を行った結果,両コアの最下部の等価線量は約1000Gyであり,石英微粒子とほぼ同じ等価線量の増加傾向を示した. また,本研究の協力研究者であるXuan博士との共同研究で,OSL測定を行っている同コアの古地磁気層序についての論文を投稿,受理された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
申請者が8月まで育児休暇を取得していたため.また,当初の計画においては最初の二年間でデンマーク国立工科大学にて集中的に分析を行う予定であったが,デンマーク国立工科大学においての測定が困難であったため,分析の進捗が滞っている.
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今後の研究の推進方策 |
最終年度は,長石の測定限界まで連続的に年代測定を行い,他の年代測定手法の年代値と比較をし,その妥当性を検討するとともに日本海におけるOSL年代測定の可能性についてまとめる.来年度以降も出張が困難である場合は,当初よりも測定解像度を下げ研究を実施する.
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は予定していた出張,分析が行えず次年度使用額が生じた.次年度は,出張が可能であればデンマーク国立工科大学においての分析をまとまった期間行うために使用する予定である.
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