研究実績の概要 |
本年度は硫黄不均化における関連硫黄化学種(S0, FeS, FeS2, SO4)の速度論的・平衡論t系四種硫黄同位体分別係数の温度依存性について実験と議論を進めた。炭素循環に関しては、昨年度に引き続きコスタリカの温泉水・堆積物試料中炭素同位体比を分析し、沈み込み帯から供給される炭素量、微生物により利用される炭素量とその微生物種について分子生物学的情報とともに解析し論文化された。従来の炭素同位体比分析に加え、新規の13C-13C二重置換同位体分析法開発や高分解能同位体質量分析装置を用いたメタン分析法開発に携わり、その微生物代謝バイオマーカーへの応用のため培養実験や研究機関間での比較検討などを着手し、新たな研究へ発展している。
|