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2020 年度 実施状況報告書

マルチアソトープ年代学から解き明かす原始太陽系星雲中における揮発性元素凝縮過程

研究課題

研究課題/領域番号 17K14423
研究機関国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

研究代表者

横山 立憲  国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 核燃料・バックエンド研究開発部門 東濃地科学センター, 研究職 (10750846)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワードCs-Ba同位体系 / アルカリに富む惑星物質 / マルチアイソトープ年代学
研究実績の概要

本研究では、惑星物質に認められる「アルカリ元素に富む惑星物質」に着目し、その同位体年代学研究から原始太陽系星雲中で起きた元素分別過程へ制約を与えることを目的としている。長半減期核種を親核種とする87Rb-87Sr, 40K-40Ca同位体系による年代測定に加え、消滅核種135Csを親核種とする135Cs-135Ba同位体系を用いた高い時間分解能を有する年代測定手法と共にマルチアイソトープの年代学研究を進める。
令和2年度は、同位体希釈法によるK及びCa濃度の定量に必要で、令和元年度に購入・調製を試みた濃縮同位体の逆定量の後、実試料(アルカリに富む惑星物質)の同位体分析を行う予定としていた。しかし、年度を通じて新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、分析のための出張の中止を余儀なくされた。この理由により、本研究は研究の進捗に大幅な遅れが生じたため、補助事業期間再延長の申請を行い、承認された。
本研究では、表面電離型質量分析装置を用いた超高精度同位体分析が必要不可欠である。そのため、令和3年度は新型コロナウイルス感染拡大の状況を考慮しつつ、他の大学等研究機関での分析も考慮するなど代替案も視野に分析計画を策定する。この分析計画に基づき、引き続き濃縮同位体の調製及びその逆定量を進めるとともに、実試料の87Rb-87Sr, 40K-40Ca, 135Cs-135Ba同位体系による年代測定を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、本補助事業の研究に協力頂く、大学等の施設への出張に目途が立たず、研究の進捗は当初計画に比べて、大幅に遅れている。

今後の研究の推進方策

今後は、濃縮同位体の逆定量分析を実施し、実試料(アルカリに富む惑星物質)について分析を進める。新型コロナウイルス感染が拡大する地域への出張が困難な場合などは、同様の装置を所有する他の研究機関(熊本大学を検討)での分析も検討する。135Cs-135Ba同位体系での年代測定に注力し、これまでの研究で得られている87Rb-87Sr, 40K-40Ca年代測定結果と比較することで議論を展開する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、令和2年度に予定していた、分析のための大学等の協力機関への出張や国内外の学会発表のための出張ができなかったため次年度使用額が生じた。
次年度使用額は、令和3年度分経費と合わせて、新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況を踏まえつつ、出張に係る経費として使用する。

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公開日: 2021-12-27  

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