研究代表者が独自に開発した「波長計制御型キャビティリングダウン分光法(CRDS)」を用いて、ガス中微量水分のスペクトル測定の高感度化・高分解能化を実現した。共振器の共振周波数とプローブレーザーの周波数を1台の波長計を用いて同時に制御することで、長時間安定した測定を可能にし、また、これまでは制限のあった測定周波数を任意に決めることも可能にした。スペクトルの縦軸(吸収強度)、横軸(周波数)、ともに精度良く測定できるようになり、スペクトル解析に用いる関数について、及び解析の結果得られる結果について、詳細に検証することができた。微量水分の検出感度も10 ppt以下にまで高感度化できた。
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