本研究では、微小管内部表面に結合するTau由来ペプチドTPを開発し、TPを用いて微小管内部への金属ナノ粒子の導入とその周期的配列形成を目指した。4種類のTPを設計し、そのうちの1つが微小管内部に結合することを見出した。このペプチドを用いることで金ナノ粒子およびCoPtナノ粒子を微小管に内包することに成功した。これら金属ナノ粒子の内包によって微小管の構造や配向を制御できるという新たな知見を得た。本研究を通じ、TPを用いて金属ナノ粒子をはじめとする様々な分子を微小管に内包するための基盤技術を確立した。
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