インドールを吸着するために、2%架橋したpoly N-isopropylacrylamide (pNIPAm)に疎水性モノマーを組み合わせてナノ粒子を合成した。合成したナノ粒子は、組み込む疎水性モノマーの構造と配合比によって大きく変化した。ナノ粒子のインドール類似低分子化合物吸着量は、インドール吸着量と比較して有意に低かった。NPsによるインドールの消化管吸収抑制効果をin vivoで評価したところ、ナノ粒子はインドールの体内蓄積率を有意に減少させることが明らかとなった。以上より、NPsは消化管でインドールを選択的に吸着し、体外への排泄を促すことで、CKDの進行を抑制し得ることが示された。
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