本研究は、有機発光トランジスタの高効率化への道筋を明確に示した。蛍光材料を用いたこれまでのデバイスでは理論効率が最大5%であるのに対し、20%まで向上可能である。有機トランジスタは、有機ELと組み合わせたフレキシブルディスプレイなどへの応用が期待されるが、煩雑なプロセスにおける様々な技術的課題から実用化は遠い。一方、有機発光トランジスタでは素子を簡略化できるなどの利点がある。また、有機半導体レーザーデバイスへの展開なども期待されており、本研究の成果は次世代エレクトロニクスデバイスの発展に寄与する。
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