研究課題
若手研究(B)
本申請課題では,切削加工をリアルタイムでシミュレーション可能な切削シミュレータを開発してきた.その結果,例えばスクエアエンドミルのポケット加工で約3倍ものスピードでシミュレーションできることを確認した.また,切削力も切削ボリュームから算出できることから,予め測定されたエンドミルのコンプライアンスを用いてびびり安定限界線図と現在の切削状況をリアルタイムでモニタリングすることも可能となった.
生産工学
本研究によって開発した切削シミュレータにより,空間分解能0.1mmで切削力をリアルタイム以上の時間分解能で解析可能となった.本成果により,CAMから出力されたツールパスをシミュレータ上で短時間で評価可能となり,本来実切削により初めて判明するびびり振動の有無などの問題を事前に把握することができることから,統合的な工程設計支援ツールとして社会的意義は大きい.