乱流熱対流場における複雑伝熱面の形状最適化アルゴリズムの構築と実験実証を実施した.本研究では,時間平均した支配方程式(RANS)に基づく随伴解析に,直接数値シミュレーション(DNS)を実施することで得られる乱流統計量を組み合わせるRANS―DNSハイブリッド型のアルゴリズムを構築した.開発したアルゴリズムをピンフィン及び波状フィンに適用してアルゴリズムの検証を行った.樹脂3Dプリンタを用いて供試体を製作し、非定常法及び微差圧計を用いた実験実証を行った.形状最適化による熱交換性能向上機構の考察から,乱流場では潜在的に熱伝達率が高いため流体抵抗の減少によって性能が向上する傾向が見られた.
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