本研究では、劣駆動パラレルリンク機構を用いた動揺低減装置の開発のため、初めに基礎研究として平面3自由度に限定したリンク機構について、陸上との接続を含めたシステムを対象とし、機構設計、制御コントローラ設計、シミュレーションを行った。次に、制御コントローラを4自由度に拡張し、シミュレーションにより動揺低減装置としての有効性を検証した。さらに平面3自由度機構について、船から洋上施設への移乗を水槽実験設備で再現し、動揺低減装置実機による実験を行い、船体の揺れに対してタラップの揺れを抑えることができることを確認した。
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