本研究では,マイクロ流体に特有な振動誘起流れの三次元的な観察と,その三次元細胞操作への応用を目的として研究を行った. 本研究では,まず三次元流れを観察するための観察系の構築を行い,三次元的な流れの観察を行った.特に,印加する振動が直線振動と円振動の場合をそれぞれ観察し,発生する流れパターンが異なることを観察した.次に,観察した三次元的な流れを利用して,微小物体の三次元回転操作を行った.回転操作を行うためのマイクロ構造体のパターンを設計し,そこに円振動と直線振動を印加することにより,水平方向の回転と鉛直方向の回転を行うことに成功した.
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