社会性昆虫などの生物の集団に見られる群知能の応用に関する研究領域はスワームロボティクスと呼ばれる.全体を統括する機構を持たず冗長な台数で構成されるロボットの集団による創発的な協調問題解決を狙っており,システム全体としての頑健性・柔軟性・拡張性が期待される.本研究では,ロボティックスワームの適応的行動生成法,および群れ挙動解析法について探求した.具体的には,(i) ロボットに搭載する制御器の複雑性と群れとしてのタスク遂行能力の関係性の検証, (ii)ロボットの単純さを人間が介入するヒューマンスワームインタラクションシステムを構築,(iii) ミニマリストアプローチに基づく実機実験を実施した.
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