本研究では、赤外センシング応用を見据え、所望の赤外線波長のみで狭帯域に発光し、かつ発光波長を広範囲に変化させられる、波長可変型狭帯域熱輻射光源を開発することを目指した。その結果、GaN/AlGaN量子井戸のサブバンド間遷移とフォトニック結晶の共振作用を利用することにより、波長3-5umの中波赤外線領域において、狭帯域な熱輻射スペクトル及びその電圧制御動作を実証した。さらに、複数波長で共振作用を示すフォトニック結晶と複数の量子井戸を利用することで、単一発光面における複数波長可変動作の実証にも成功した。
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