研究課題
情報フローティングにおいて,情報を受け取った端末がその情報を見ることによって進路を変更するような状況が想定される.本研究では,特に複数種類の情報を拡散させる場合を考え,進路変更による移動体流を適切に制御しつつ効率的に情報を配信するための手法を開発する.前年度から引き続き研究を行い,以下のような成果を得た.(1)前年度に引き続き,相反する目的の情報を互いに悪影響を及ぼさないように調整する「調整型」情報フローティングの開発を行った.前年度に開発した,異なる道路の混雑状況を情報フローティングにより共有し互いに調整しながら混雑を緩和するための手法を改良し,より一般的な道路構造にも適用できるような手法を開発した.更に,調整型情報フローティングの一手法として,災害時等の作業現場を想定し,各作業現場の作業員の情報を情報フローティングにより共有・調整を行うことで,作業員の再配置を行うための手法を開発した.(2)似たような目的の情報を連携させて配信を行う「連携型」情報フローティングの開発を行った.ここでは,道路網において災害等により通行可能かどうかが分からなくなった状況を想定し,各端末が自身の通行実績を情報フローティングにより共有・蓄積することにより,道路網全体の通行可能情報を共有・配信するための手法を開発した.(3)(2)において,道路の故障・復旧等により,道路構造が時間的に変化するような場合も想定し,情報の時間的変化に対応できるように連携型情報フローティングの改良および評価を行った.(4)研究成果をまとめ,学会や論文誌等における発表を行った.
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (16件) (うち招待講演 1件)
Proceedings of The 37th JSST Annual Conference International Conference on Simulation Technology (JSST2018)
巻: - ページ: 159-164
Proceedings of The 33rd International Technical Conference on Circuit/Systems Computers and Communications (ITC-CSCC 2018)
巻: - ページ: 561-564