橋梁は私たちの生活や経済活動を支える重要な交通インフラであり、常に安全安心に供用できる状態に維持管理することが求められている。橋梁に生じる損傷は多様だが、鋼橋に生じる疲労損傷は発見が困難な上、急激に進展し重大な損傷に繋がる危険性があり、適切に維持管理を実施することが重要である。 本研究では、MEMS慣性センサと接触式変位計を活用することによって、車両荷重による鋼床版の変形の可視化を行った。この研究成果により、鋼床版に生じる疲労損傷の発生要因の同定が可能となり、さらに補修・補強を行った際の効果を定量的に判断することができる。
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