本研究は,応力発光現象に着目して地盤を構成する粒子の作用力状態を発光強度で表すことで,リアルタイムに地盤材料の応力場を可視化する新しい計測手法の開発を目的として実施した.応力発光粒子の作成にあたり,適切な応力発光材料の選定し,粒子への塗装方法を確立した.また,様々な軸ひずみ速度で載荷を行い,作用力増分と発光強度の校正を行った.粒状体への適用として,二軸載荷実験を行い,応力鎖の発生・消滅過程の可視化と,発光強度の換算値と載荷板での計測値が定量的に一致することを示した.粒状体の変形・破壊メカニズム検討への応用として,杭貫入時の地盤内の挙動における拘束圧と相対密度による影響を可視化した.
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