玉川上水分水網を調査対象地とし、33分水および沿川緑地について現地踏査による現況把握(一部実測)、さらに保全・維持管理の取り組みについて自治体および自治会や市民団体へのアンケート調査・ヒアリング調査を実施した。調査データの整理、分析から以下が認められる。 玉川上水本線に比べ、分水網は歴史的背景、都市構造、自治体の施策の3つの要因により開渠率および沿川緑地の整備形態が大きく異なる。33分水のうち7分水流れる小平市では上位計画で方針を明確に位置付け親水整備を積極的に行うだけでなく、自治会による管理活動にも謝礼金を出すなどトップダウン、ボトムアップ双方から維持継承を図られていることがわかった。
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