膜分離活性汚泥法(MBR)の膜目詰まりの要因物質として、活性汚泥フロックの外に存在する生物由来の微粒子成分に着目し、蛍光染色とフローサイトメーターを用いて微粒子のサイズや構成成分といった多成分座標軸上で特徴づけて定量する方法を検討した。サイズ、核酸量、細胞膜脂質量の3軸を用いて、構成成分の異なる細菌細胞由来の粒子を異なるピークとして検出できることが示された。本手法を用いてベンチトップMBRの汚泥上清試料を解析した結果、汚泥フロック外微粒子構成にダイナミックな変化が生じていること、微粒子構成が汚泥のろ過性と強い関連を有することが明らかとなった。
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