本研究の目的は、高い柔軟性・解析効率・精度を実現する「次世代型振動音響連成FDTD法」の構築である。初年度には、乾式二重床構造を対象とした振動解析手法の構築を行うため、主な課題として、部材間の緩い接触部分をモデル化できる解析スキームの構築、および防振ゴムを含む支持脚のモデル化手法の構築に取り組み、実現象を精度よくモデル化できる手法を提案した。次年度は、この手法を用いて実スケールの床構造モデルを対象とした床衝撃音解析に取り組んだ。床下構造について、空気層厚さや支持脚ゴム部位のゴム硬度などを検討パラメータとして、数種の構造について数値解析を実施し、実現象をよくとらえた解析結果を得ることができた。
|