• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実施状況報告書

震災時の建造物トリアージ情報共有網を目的とした診断モニタリング

研究課題

研究課題/領域番号 17K14775
研究機関東京都立産業技術高等専門学校

研究代表者

高橋 義典  東京都立産業技術高等専門学校, ものづくり工学科, 准教授 (30547732)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード音・振動環境 / 建造物診断
研究実績の概要

実建造物(RC造)におけるフィールド試験とその結果,およびアクティブ試験との比較実験を実施し,提案手法の有効性を示した.これらの成果について,日本音響学会周期研究発表会,シカゴ(米国)で開催されたInter-noise 2018にて報告した.さらに,本研究の趣旨に賛同していただける企業(RION)より,実験の協力をいただくことができ,社屋として使用されているS造建造物などでの実験も進めることができた.この成果については,日本音響学会春季研究発表会にて報告した他,2019年にアーヘン(ドイツ)で開催せれる予定の23rd International Congress on Acousticsにて報告予定である.
また,提案する診断手法の応用として,日本古来の楽器で,文化遺産指定がされているものも存在する尺八について,X線CTなどによる診断と形状情報の保存をおこない,想定外の災害・紛争などで失われた場合に3Dプリンタで復元できるかといった応用研究についても検討した.日本音響学会研究発表会にて報告した.
音響・振動に関する研究への理解を一般に広める活動として,日本音響学会音響教育委員会が主催する「音の工作教室」を担当・運営した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

研究計画では,学内のRC造建造物での実験のみを行う予定であったものの,RIONより振動観測装置の設置を許可していただけることとなり次年度実施予定であった,そのほかの建造物での実験が進められることとなった.実験に必要な物品の購入にあたっては,研究費の前倒し使用の申請を行った.

今後の研究の推進方策

今後は,2018年度末より実施中である様々な建造物での実験を進め,提案手法の有効性を示すとともに,診断情報の共有ネットワークの試験的な構築を試みる.

次年度使用額が生じた理由

次年度より実施する実験を前倒しして実施するにあたり,新たな実験機材などの購入が必要となったことから,200,000円の前倒し支払い請求を行った.次年度使用額の29,028円はそれらの物品を購入の際に生じた残額である.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 楽器製作とグラフィカルプログラミングで学べる小中学生向け音響学イベント2018

    • 著者名/発表者名
      高橋義典
    • 雑誌名

      日本音響学会誌

      巻: 74 (8) ページ: 435-439

    • DOI

      https://doi.org/10.20697/jasj.74.8_435

    • 査読あり
  • [学会発表] 環境雑音を利用した建造物の診断モニタリングシステムの構築2019

    • 著者名/発表者名
      高橋義典, 佐藤成, 中島康貴
    • 学会等名
      2019年 日本音響学会春季研究発表会
  • [学会発表] 付加製造法を利用したX線CT画像からの尺八の復元2019

    • 著者名/発表者名
      倉本有紗, 高橋義典, 水野明哲
    • 学会等名
      2019年 日本音響学会春季研究発表会
  • [学会発表] Evaluation of Structural Health Monitoring Results utilizing Environmental Noise2018

    • 著者名/発表者名
      Yoshinori Takahashi
    • 学会等名
      Inter-noise 2018
    • 国際学会
  • [学会発表] 環境雑音を利用した建造物のパッシブ診断とその評価2018

    • 著者名/発表者名
      高橋義典
    • 学会等名
      アコースティックイメージング研究会
  • [学会発表] 環境雑音を用いた建造物診断モニタリングの評価2018

    • 著者名/発表者名
      高橋義典
    • 学会等名
      2018年 日本音響学会秋季研究発表会
  • [学会発表] 文化遺産の保護を目的とした3Dプリンタによる尺八の複製2018

    • 著者名/発表者名
      倉本有紗, 高橋義典, 水野明哲
    • 学会等名
      2018年 日本音響学会秋季研究発表会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi