本研究では、かわまちづくり支援制度に基づき実施される取り組みに加え、国内外の水辺開放の取り組みを整理した。その中でも、(1)日本橋川の水辺開放の取り組み、(2)神田川の染色文化を活かした地域づくり、(3)水辺を活かしたエリアマネジメント活動、(4)東京都港区の運河沿い遊歩道を開放した飲食店、(5)SUP活動を通した水辺の利活用、(6)ニューヨーク・ブルックリンブリッジパークの空間利用管理に着目し、水辺の市民開放における空間利用と地域連携の特徴を捉えた。特に、水辺のまちづくりにおける中間的組織の役割として、多主体の合意形成や法制度、資金調達の仕組みづくり等の専門性を有した職能の必要性を捉えた。
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