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2019 年度 実績報告書

ベトナムの尺度及び建築設計技術に関する陸域・海域の両ネットワークによる伝播と受容

研究課題

研究課題/領域番号 17K14799
研究機関早稲田大学

研究代表者

木谷 建太  早稲田大学, 理工学術院, 次席研究員(研究院講師) (50514220)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードベトナム / 尺度 / 建築設計技術 / 海域ネットワーク / 陸域ネットワーク
研究実績の概要

ベトナムは、漢字文化圏に属しながら、中国・韓半島・日本とは異なる造営尺度を持ち、さらにその造営尺の運用方法である建築設計技術について、登り梁ケオを合掌に組む独自の木造架構を構成し、また陵墓には異なる寸法体系を用いる独自性を持つ。以上の3つの課題について、陸域・海域に跨がる複数のネットワークの重なりとして捉え、これを総合的に検討することで、ベトナムが他の地域との交流を通じて、如何にして尺度概念を受容し、あるいは共有していったかを解明することが本研究の目標である。
最終年度となる本年度は、初年度に行った調査において、フランス植民統治下、インドシナ半島をはじめとした東南アジア全域で調査研究を行ったフランス極東学院の史資料群を所蔵する同学院図書室への調査によって得られており、昨年度には、阮朝期における重要史料のうち唯一内容を確認できていなかった『大南會典事例続編後次』の読解が一定の成果をあげていたことを受けて、資料収集の優先度の高さから、再度フランスでの調査を行った。
その後、ベトナムを訪問し、ベトナム人研究協力者と直接、情報共有・意見交換を行ったが、新型コロナウイルス感染症の世界的な広がりの時期に重なり、最終年度に予定していた、本研究の成果をとりまとめとなる、日本語・ベトナム語・英語を併記した小冊子の作成については、日本語のみの小冊子とした。今後、これについては、当初の予定通り、各国語併記のものとして、成果の積極的な公開を行い、関連研究分野から、成果の援用だけでなく、成果の還元を企図したい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 阮朝漢喃史料における建築の記述 VI ピエール・パスキエと啓定蔵古院の設立について2019

    • 著者名/発表者名
      木谷建太
    • 学会等名
      日本建築学会大会

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公開日: 2021-01-27  

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