La-Co置換SrM型フェライトは、高性能フェライト磁石の典型である。Co2+の添加により磁石の性能として重要な保磁力が増強されるが、置換量には上限が存在する。この上限は反応酸素分圧により規定されているであろうとの着想により、酸素分圧を制御して、Co置換量の高濃度化を狙った。本研究では期待以上に置換量を増やすことができ、理論的な上限までCoを置換することに成功した。またその様にして得られたLaFe11CoO19試料では、保磁力の主要因となる結晶磁気異方性が、非Co置換SrMフェライトの約3倍にも達することを明らかにした。
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