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2018 年度 研究成果報告書

選択的表面修飾による刺激応答性2層構造ナノシートの創製と薬物キャリアへの応用

研究課題

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研究課題/領域番号 17K14825
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 複合材料・表界面工学
研究機関法政大学

研究代表者

井戸田 直和  法政大学, 生命科学部, 講師 (60451796)

研究協力者 菅原 義之  
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード層状ニオブ酸塩 / 表面開始原子移動ラジカル重合 / 有機ホスホン酸 / ナノシート / 表面修飾 / 刺激応答性ハイドロゲル
研究成果の概要

本研究では、層状六ニオブ酸塩が持つ反応性の異なる表面や層間を利用し、様々な有機分子を位置選択的に表面修飾した2層構造ナノシートを合成した。疎水性多環分子を層間に、親水性ポリマーを表面に修飾した2層構造ナノシートは、水中で安定に分散しながら同時に蛍光性を示した。また、刺激応答性ゲルを層間に構築した2層構造ナノシートの分散水溶液は、温度変化によってゲルを構成する温度応答性ポリマーの膨潤/収縮に伴う相転移挙動や、pH変化によって酸開裂性架橋分子の分解に伴う単層ナノシートへの剥離が確認できた。

自由記述の分野

複合材料工学、高分子化学、生体材料工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

薬物を目的の患部のみに運び、任意のタイミングで規定量を放出する薬物送達システム(DDS)は、夢の医薬製剤として幅広い研究が進められている。本研究で作製した2層構造ナノシートは、位置選択的な有機修飾によって薬物送達システムで必要とされる機能を空間的に独立して付与し、外部環境の変化や刺激付与に伴う様々なナノシート構造の変化によって薬物放出を動的に制御する新しいDDS材料として期待できる。また、ナノ材料の機能化として表面修飾が重要視されており、本研究で達成したナノシートの位置選択的な表面修飾はナノ材料研究の発展に貢献する技術である。

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公開日: 2020-03-30  

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