通電加圧焼結装置を用い、1500℃以上で焼結助剤を含んだバインダーレスSi3N4-WC複合セラミックスを緻密に焼結した。構成相はα-Si3N4、β-SiAlON、WCであった。焼結温度が高くなるに伴い、α相率が減少した。WCの複合化はα型相の割合を増加させた。ヤング率、硬さ、破壊靭性値はWC量の増加により増加した。 焼結助剤無添加の場合、30 mol% Si3N4以下の添加量で緻密化した。硬さはWCに近い硬さを示した。電気抵抗率は本研究の組成域ではWCの抵抗率に近い値を示した。WC-Si3N4複合セラミックスは焼結助剤なしでも緻密化でき、優れた機械的性質を持つことがわかった。
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