バフェット現象は剥離を伴う複雑な現象であり,従来の乱流モデルではこれを再現することが困難である.そのため,この現象の再現には高負荷の非定常解析を実施したのち,時間平均する必要があった.本研究は,そのような時間平均解を解に持つようなモデル方程式を機械的に探索することで逆算する方程式探査アルゴリズムを提案するものである.そして,このアルゴリズムを用いることにより,従来の乱流モデルでは実現が困難であったバフェット現象が再現できる乱流モデルが実現可能かどうかを明らかにすることを目指した.その結果,従来法では困難であった低速高迎角時のバフェット現象を再現できる乱流モデル構築の可能性を示すことに成功した.
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