本研究は舶用天然ガス機関を対象とし、燃焼を活性化する水素添加と燃焼を緩慢化する排気再循環を併用し、それぞれの利点を引き出すことでガス機関の性能を高めることを目的としている。本研究では実機ガス機関に対して定常性能・非定常性能の双方で水素添加とEGR適用を行い、詳細な機関性能の評価を実施した。この結果、水素添加による燃焼速度の増加をEGR適用することで適切に抑制できることが明らかとなり。また水素添加の効果によって未燃炭化水素の排出を大幅に削減するできることが明らかになった。本成果は将来のガス機関の高性能化や温室効果ガス排出対策としての活用が期待できる。
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