本研究は、従来の2成分系バルクヘテロ相分離構造における電荷生成能力を大きく上回る3成分系バルクへテロ相分離構造によるマルチ電荷発生機構の構築とそれを用いた塗布型超高効率有機無機ハイブリッド太陽電池の開発を目指した。本太陽電池における電荷マネージメント層としての3 成分バルクヘテロ相分離構造の作製に向けた相分離サイズの実験的な見積もりを行うことができ、更にそれらの結果を用いて、最適な相分離構造モデルの設計を行うことができた。また、機能層としても用いる酸化物半導体プリカーサーのキャリア輸送能の改善を加水分解処理とナノ構造体の超高分散により実現できる可能性を示すことができた。
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