精神疾患は現代社会の大きな健康問題であるが、発症メカニズムに未知の部分が多く診断と治療は未だに困難である。本研究では統合失調症等の精神疾患の病態解明ににつながる分析技術としてイオンモビリティ(IM)と質量分析(MS)イメージングを連携した分析系とデータ解析ツールの開発を行った。本研究では脳内神経伝達物質とその代謝物のIMライブラリを構築することにより高感度・高い選択性での分析が可能にした。さらにIMおよびMS情報と位置情報を可視化し、物質間バランスを算出し可視化するツールにより、IM-MSイメージングデータからの代謝物バランス解析が可能になった。
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