研究課題
前年度に明らかにしたカニクイザルでは2回採卵時にFSH抗体が産生され、この抗体産生によって2回目の採卵数が有意に低下するという研究成果をまとめ日本繁殖生物学会誌に投稿し受理されている(Seita et al., 2019 Journal of Reproduction and Development)。さらにFSHと供に過剰排卵時に投与するヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)に対する抗体が生成されることも明らかにし、hCG抗体の生成が2回目採卵時に卵成熟率が低下する一因であることも明らかにしている。前年度に、このFSH抗体の産生をを克服する手法として同種のカニクイザルFSH発現プラスミドの作製を行い、CHO細胞を用いてカニクイザルFSH高分泌株を作製したが、ELISAの結果から細胞培養上清への分泌は確認されなかった事から、ベクターに挿入されている分泌シグナルに何らかの不備があることが予想される。今後カニクイザルFSH発現ベクターを精査することが必要である。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件) 学会発表 (1件)
Journal of Reproduction and Development
巻: accepted ページ: accepted
10.1262/jrd.2018-156
Biology of Reproduction
10.1093/biolre/ioz040