効率的かつ安定的に遺伝子組換えカニクイザルを得るためには、多くの卵を安定的に採卵出来る方法を構築することが必要である。そこで、(1)卵の数を増加させる(2)卵の質を高める(3)卵を複数回採卵出来るような、新しい過剰排卵誘起法を開発することが解決策になると考えた。現在までに3) 2度目以降の採卵時に、ヒトFSH への反応性が極端に低下することに関しては、血清中のヒトFSH抗体を測定するELISA系を立ち上げ、2度目以降の過剰排卵時にFSH抗体価が上昇し、その上昇が卵巣のヒトFSHのへの反応低下を引き起こすことを明らかにし、ヒトFSH抗体産生に対する解決法としてカニクイザルFSHの合成を試みた。
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