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2019 年度 研究成果報告書

癌関連繊維芽細胞 (CAF) が惹起するワールブルグ効果の本質的解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K14999
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 腫瘍生物学
研究機関公益財団法人がん研究会

研究代表者

大西 なおみ  公益財団法人がん研究会, がんプレシジョン医療研究センター がんオーダーメイド医療開発プロジェクト, 研究員 (50507217)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードエクソソーム / 腎癌 / ワールブルグ効果
研究成果の概要

癌では大規模な代謝シフト(ワールブルグ効果)が起こることが知られているが、その意義や機序については明らかにされていない。我々はヒト癌検体から分泌されるエクソソームの解析から、腎癌微小環境中の癌関連線維芽細胞 (CAF) がエクソソームを介して持続的かつ大量のグリコーゲンを癌細胞に供給していることを見出した。本研究ではまず、ヒト腎癌組織から効率よくCAFを単離培養する方法を構築した。さらにCAF由来エクソソームにより癌細胞に送達されるグリコーゲン量の測定を行い、癌細胞内で誘導される代謝物変化量と合わせて各フラックス量を定量的に解析することでワールブルグ効果の全貌を明らかにすることを試みた。

自由記述の分野

分子腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、90年以上前から現象として知られてきたワールブルグ効果の分子機序をエクソソームを介した癌-間質間相互作用の観点から解明しようという新しい試みである。本研究から得られた成果は、多くの癌で特徴的に認められるワールブルグ効果がどのようにグルコースを獲得しどのような代謝経路によって癌の増殖を支持するかを明らかにするものであり、CAF由来エクソソームならびに癌特異的代謝機構を標的とした広い癌種に適用可能な癌治療薬開発に繋がる可能性がある。

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公開日: 2021-02-19  

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