革新的プロテオミクスSWATH法によるスクリーニングで抽出された膠芽腫の血中バイオマーカー候補分子6種類のうちleucine-rich alpha-2 glycoprotein 1 (LRG1)に着目した。 免疫組織化学的検討では、LRG1は腫瘍細胞の細胞質に主に発現し、膠芽腫症例において有意に発現が亢進していた。一方で、LRG1高発現は膠芽腫の予後良好因子であることが判明した。LRG1は膠芽腫の診断マーカーとして有望であることが病理組織学的に示されたばかりでなく、予後予測因子としての可能性が示唆された。
|