新規抗精神病薬をドラッグリポジショニングの観点で用いた際の抗腫瘍効果について、以下の知見を得ることに成功し、それらを査読誌へ報告、複数の引用を受けている。制吐剤としても用いられる新規抗精神病薬であるオランザピンを用いた研究においては、肺がん、膵がんなど多くの種類のがんへ抗アポトーシス分子であるサバイビンの減弱を介して抗がん剤併用での高い抗腫瘍効果を得ることに成功した。また、有害事象の少ない新規抗精神病薬ブレクスピプラゾールでも同様の結果が確認でき、さらにオシメルチニブなど他機序の抗がん剤との高い併用効果についても、培養細胞に対してだけでなく、動物実験でも並行して確認することができた。
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