抗癌剤と放射性物質を癌細胞に直接運ぶことで副作用の少ない効率性に優れた治療ができる。ナノ粒子に抗癌剤(ゲムシタビン)を封入し、合成した。抗癌剤であるドキソルビシンと磁性体ナノ粒子及びPNIPAAmを組み合わせたスマートな温熱応答性ナノファイバーを完成させ、癌細胞に対して効率良くアポトーシスを誘導することを明らかにした。物性評価として、動的光散乱法による粒径測定の結果から作成した磁性ナノ粒子が多層構造を有していることおよび6層程度で粒径が飽和することを明らかにした。5minの磁場印加により顕著な殺細胞効果が誘導され、その効果は印加時間及びmf-MNPの濃度依存的に増強されることが明らかとなった。
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