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2020 年度 研究成果報告書

免疫チェックポイント阻害薬の効果予測因子としての腸内フローラの研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K15028
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 腫瘍治療学
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

尾崎 有紀  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (20791502)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード腸内細菌叢 / 免疫チェックポイント阻害薬 / 効果予測因子
研究成果の概要

抗PD-1抗体による治療を行なった進行・再発非小細胞肺癌25例に対し,投与前と投与開始後の便を採取し,それぞれ腸内細菌叢として16SrRNAシーケンスを行った.治療開始前の25サンプルと開始後も含めた全168サンプルそれぞれでα多様性(群内多様性),β多様性(群間多様性),および特徴的な変動を示した菌種について解析した.投与前サンプルのβ多様性の解析では主座標分析(PCoA)で各群における菌種の組成が近くなる傾向が認められた.変動菌種の解析では全168サンプルにおいて種のレベルで数菌種で有意な変動が認められ,特に治療反応群では Prevotella stercoreaの存在が特徴的であった.

自由記述の分野

呼吸器外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により抗PD-1抗体による治療を受けた非小細胞肺癌患者において,腸内細菌叢がその効果に何らかの関連がある可能性が示された.しかし,実際の腸内細菌叢の組成と抗PD-1抗体の効果とを直接結びつけることは難しいと考える.更なるステップとして腸内細菌による代謝産物をターゲットとしたメタボロミクス解析が求められるだろう.本研究で得られた抗PD-1抗体の治療反応群で特徴的であった菌種がどのような代謝産物に関わっているのか,またその代謝産物を体内あるいは血中に存在させることで抗PD-1抗体の効果を増強することができる可能性がある.

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公開日: 2022-01-27  

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