乳癌は、原発巣のホルモン受容体(HR)・HER2発現が再発時に変化することが知られており、再発乳癌患者において、原発巣と再発巣のホルモン受容体・HER2、TIL発現など、免疫プロファイルの変化を検討した。原発・再発巣のTIL,PD-L1発現の解析を行い、乳癌全体でPD-L1の発現割合が低く、原発に比べ、再発巣では、TILとともに、さらに低下することが確認された。また肺転移では、有意にPD-L1発現が高い一方、軟部組織や肝転移では、PD-L1の発現が低いことが示された。HER2低発現(HER2-low)は、ホルモン陽性乳がんにおいて、有意に再発巣でHER2-lowの割合が増えることが示された。
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