研究課題
若手研究(B)
これまでアルツハイマー病(AD)患者死後脳で測定された様々なオミックスデータ(一塩基多型(SNP)、コピー数多型(CNV)、mRNA量、マイクロRNA量など)が解析され報告されてきている。そこで本研究では公開されている入手可能なデータを取得しデータベースを整備するとともに、異なるオミックスデータを組み合わせることで新たなADに関連するパスウェイや遺伝子を同定した。
バイオインフォマティクス
現在ある公開データベースの多くは解析機器から出力された一次データが保管されているリポジトリとしての役割が強く、蓄積されたデータの応用に至っているとは言い難い。そのような観点から、蓄積されたデータを再利用し、解析ができるデータベースを開発することの意義は大きい。さらに患者死後脳で測定された様々なオミックスデータを解析することでADに関連する新たな分子パスウェイを推定することができた。本研究で構築したデータベースを今後さらに強化し、研究者等に幅広く公開することでAD研究の推進に役立つと考えられる。