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2018 年度 実績報告書

不妊原因因子SYP-1/SYCPが減数分裂の染色体分配を保障する分子メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 17K15064
研究機関京都大学

研究代表者

佐藤 綾  京都大学, 生命科学研究科, 特別研究員(RPD) (40595112)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード減数分裂 / 染色体 / シナプトネマ複合体
研究実績の概要

今年度は、SYP-1リン酸化のダイナミクスを詳細に解析した。具体的には、リン酸型SYP-1抗体を用いた免疫染色の定量化より、SYP-1が減数分裂前期に、二段階でリン酸化されることを明らかにした。具体的には、SYP-1はタンパク質が発現する減数分裂の開始期にすでに一部がリン酸化されているが、減数分裂前期が進行するに従って、交叉が作られ、Late pachytene期に細胞周期が入ると、そこで再度リン酸化されることがわかった。交叉が作られない変異株においてリン酸型SYP-1の抗体染色を行うと、Late pachytene期、それ以降においてSYP-1リン酸型のシグナルが有意に弱くなることから、交叉依存的に、なんらかのキナーゼがSYP-1を新たにリン酸化していることが示唆されたた。また、非リン酸型SYP-1タンパク質にタグをつけて、その局在をリン酸型SYP-1と比較したところ、交叉形成後に、リン酸型SYP-1が短腕に集積し、長腕からは解離する際、非リン酸型のSYP-1は、特に局在を変化させない(特に長腕に集積するわけでもなく、また短腕から解離するわけでもなく)ことがわかった。これより、交叉形成後に短腕へ正味の移動をするのはリン酸型SYP-1であることがわかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Phosphorylation of the synaptonemal complex protein SYP-1 promotes meiotic chromosome segregation2018

    • 著者名/発表者名
      Aya Sato-Carlton, Chihiro Nakamura-Tabuchi, Stephane Kazuki Chartrand, Tomoki Uchino, and Peter Mark Carlton
    • 雑誌名

      Journal of Cell Biology

      巻: vol. 217 ページ: 555-570

    • DOI

      10.1083/jcb.201707161

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [図書] 実験医学 染色体の新常識 第4章-22018

    • 著者名/発表者名
      平野達也、胡桃坂仁志(編集)
    • 総ページ数
      214
    • 出版者
      羊土社
    • ISBN
      978-4-7581-0374-9
  • [備考] 正常な卵子を生み出す細胞分裂に必須の分子メカニズムを解明

    • URL

      http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2017/171208_1.html

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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