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2019 年度 実績報告書

ノンコーディングRNAの新規機能分類「Architectural RNA」の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17K15084
研究機関熊本大学

研究代表者

中條 岳志  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (50788578)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードarchitectural RNA / 難溶性RNA / 核内RNA顆粒
研究実績の概要

今世紀に発見された機能未知のnoncoding RNA (ncRNA) 群の内、実施者らは核内顆粒の構造構築を司るncRNA をArchitectural RNA (arcRNA) と命名、機能分類することを提唱していた。さらに、実施者は新規arcRNA の探索を目指し「細胞から抽出しにくいRNA」を次世代シーケンス解析を駆使して同定する方法を開発した結果、核内で顆粒状の局在を示す有力なarcRNA 候補群を発見していた。このような背景のもとで、本研究は、arcRNAというncRNA機能の基盤概念と一つの機能カテゴリを確立することを目的としていた。
本研究では初めに、細胞への特定の刺激により発現する新たな一群の難溶性RNAを発見することができた。また、以前に発見したarcRNA候補群の配列の共通性を明らかにする共同研究を早稲田大学の浜田先生のグループと開始した。さらに、RNase感受性を示すことが既に知られる核内顆粒を構築するarcRNAを同定するための方法として、細胞の固定と分画、FACS法を組み合わせる方法の開発を試みたが、この方法はさらなる改善を要する。
実施者は本研究の実施中に異動したため、本研究の当初の計画の実施は遅滞せざるを得なかった。しかしながら、実施者による研究期間前半の成果、前所属研究室における後任者による研究、共同研究、前所属研究室の尽力により、Architectural RNAという言葉および機能分類は、世界中の研究者による論文で使用されるようになった。従って、本研究が当初の目的としていた「ノンコーディングRNAの新規機能分類Architectural RNAの確立」は達成されたと言える。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Regulation of growth hormone biosynthesis by Cdk5 regulatory subunit associated protein 1-like 1 (CDKAL1) in pituitary adenomas2019

    • 著者名/発表者名
      Yoshihiro Takesue, Fan-Yan Wei, Hiroyuki Fukuda, Yuki Tanoue, Takahiro Yamamoto, Takeshi Chujo, Naoki Shinojima, Shigetoshi Yano, Motohiro Morioka, Akitake Mukasa, Junichi Kuratsu, Kazuhito Tomizawa
    • 雑誌名

      Endocrine Journal

      巻: 66 ページ: 807-816

    • DOI

      https://doi.org/10.1507/endocrj.EJ18-0536

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] tRNAメチル化酵素による翻訳制御とその破綻による精神遅滞発症の分子機構2019

    • 著者名/発表者名
      中條 岳志、永芳 友、鈴木 健夫、Chien Wen Chen、平田 翔児、Yi Kai Chen、田中 元雅、鈴木 勉、富澤 一仁、魏 范研
    • 学会等名
      日本RNA学会年会

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公開日: 2021-01-27  

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