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2019 年度 実績報告書

RNA分解酵素Xrn1によるRNA認識機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K15092
研究機関岡山大学

研究代表者

渡邉 和則  岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 助教 (70602027)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード熱ストレス / Xrn1 / Xrn2
研究実績の概要

本研究は、これまで研究を進めてきたXrn1にXrn2を加え、【熱ストレスによるXrn1, Xrn2活性化機構の解明】、【Xrn1, Xrn2の基質認識機構の解明】を目的に研究を進めている。2019年度は下記の課題を実施しました。
(1) 熱ストレスによりXrn1, Xrn2に結合するタンパク質の同定
熱ストレスによりXrn1, Xrn2に結合するタンパク質をプルダウン法と質量分析により同定を試みた。その結果、熱ストレスに依存してXrn1, Xrn2結合・解離するタンパク質を複数同定した。現在、これらのタンパク質がXrn1, Xrn2の活性に関与しているのか検討している。
(2) ヒトXrn1を用いたin vitro実験系の構築
ヒトXrn1, Xrn2を用いたin vitroにおけるRNA分解実験系は構築されていない。そのため、ヒト培養細胞にてN末にHalotagを融合したXrn1, Xrn2を過剰発現させ、精製を試みた。その結果、精製収量がかなり低いがXrn1, Xrn2を精製することができ、Xrn2に関しては基質である開始tRNAの分解をin vitroにて確認することができた。また、Xrn1, Xrn2の精製収量が低い原因として、熱ストレスによるHalotagの変性が問題であることも明らかになった。そこで、発現量・精製収量を改善するために、Halotagの代わりに様々なtagを融合したXrn1, Xrn2の発現・精製を試みたが、Halotagよりも発現量が低下したり、分解が起こるなどしたためXrn1, Xrn2の精製収量を改善することができなかった。現在、N末にHalotag、C末に異なるtagを融合することで改善することができるか試みている。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] Endosomal Escape of Peptide-Photosensitizer Conjugates Is Affected by Amino Acid Sequences near the Photosensitizer2020

    • 著者名/発表者名
      Miyoshi Yuichi、Kadono Maho、Okazaki Shigetoshi、Nishimura Ayano、Kitamatsu Mizuki、Watanabe Kazunori、Ohtsuki Takashi
    • 雑誌名

      Bioconjugate Chemistry

      巻: 31 ページ: 916~922

    • DOI

      10.1021/acs.bioconjchem.0c00046

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Relation of Photochemical Internalization to Heat, pH and Ca2+ Ions2019

    • 著者名/発表者名
      Soe Tet Htut、Nanjo Tomotaka、Watanabe Kazunori、Ohtsuki Takashi
    • 雑誌名

      Photochemistry and Photobiology

      巻: 95 ページ: 1395~1402

    • DOI

      10.1111/php.13146

    • 査読あり
  • [学会発表] mTOR複合体を介した核内ストレス顆粒形成機構の解明2019

    • 著者名/発表者名
      渡邉和則、井上歩実、岡田真実、山本理紗子、大槻高史
    • 学会等名
      日本ハイパーサーミア学会
  • [学会発表] 温熱によるSatellite III RNAの発現上昇はmTOR複合体により制御されている2019

    • 著者名/発表者名
      渡邉和則、井上歩実、大槻高史
    • 学会等名
      日本RNA学会
  • [学会発表] mTOR複合体制御による核内ストレス顆粒形成機構の解明2019

    • 著者名/発表者名
      渡邉和則、井上歩実、岡田真実、山本理紗子、大槻高史
    • 学会等名
      日本分子生物学会
  • [学会発表] 温熱によるXrn1/2活性化機構の解明2019

    • 著者名/発表者名
      岩城 香菜子、大槻高史、渡邉和則
    • 学会等名
      日本ハイパーサーミア学会
  • [学会発表] ヒトRNA分解酵素Xrn1, Xrn2の基質認識機構の解明2019

    • 著者名/発表者名
      大西雄也、渡邉和則、大槻高史
    • 学会等名
      日本分子生物学会

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公開日: 2021-01-27  

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