研究成果の概要 |
PDIは、小胞体内で構造未成熟の様々なタンパク質に働きかけ、ジスルフィド結合の導入および修復を行っている。これまでPDIがどのように基質の様々なフォールディング状態を認識しているか不明であったが、高速AFMによる1分子観察により、BPTI、RNaseA等、形や大きさ、ジスルフィド結合の数が異なる様々な基質の様々なフォールディング状態で検証した際、PDIは変性基質依存的に二量体へ会合し、その中央に形成される空間を観察することに世界で初めて成功し、PDIの全く新しい触媒機構を提唱した(Okumura*&Noi, et al., Nat Chem Biol 2019)。
|