個々の細胞小器官は環境に応じて機能を増強する仕組み、すなわちストレス応答機構をもつことが、所属研究室を含めた複数の研究グループによって報告され始めているが、小胞体以外の細胞小器官についてはまだ歴史が浅く、詳細な分子メカニズムについては不明な点が多い。本研究はゴルジ体ストレス応答のプロテオグリカン糖鎖修飾特異的な新規経路の存在を示し、その分子機構の一部を明らかにすることができた。 本研究をさらに進めることで、ゴルジ体ストレス応答という細胞生物学の重要課題に貢献するとともに、軟骨形成不全や損傷脊髄再生などの疾患に対する治療方法開発に大きく貢献したいと考えている。
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