研究成果の概要 |
本研究では、気管間充織細胞が上皮組織に向かって極性化するメカニズムの解明を試みた。in vitroの上皮組織と間充織細胞の共培養実験から、間充織細胞が上皮に向かって移動することが分かった。上皮由来因子が、間充織細胞の極性化を誘導する可能性が考えられたため、上皮由来の誘導因子と、間充織のシグナル伝達因子について検討を行った。その結果、上皮ではShh, Wnt4, 7bが高発現し、間充織のシグナルを活性化していることを発見した。また、間充織のWnt signalを遮断すると、極性化が阻害された。これらの結果は、上皮がWnt signalを介して間充織組織の極性、形態形成を調節することを示している。
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