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2020 年度 研究成果報告書

アゴナガヨコエビ科甲殻類を用いた無脊椎動物の多様な塩濃度環境への適応進化

研究課題

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研究課題/領域番号 17K15174
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 生物多様性・分類
研究機関広島大学

研究代表者

富川 光  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (70452597)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード端脚目 / アゴナガヨコエビ科 / 分類 / 系統 / 新種
研究成果の概要

アゴナガヨコエビ科端脚類は海から汽水、淡水域まで幅広く生息する甲殻類であり、水圏生物の多様な塩濃度環境への適応放散を探るうえで適した分類群である。本研究では、アゴナガヨコエビ科の種多様性を明らかにするために分類学的研究を行ない、ミギワヨコエビ属の1新種を記載するとともに未記載種も見出した。また、長年にわたり分類学的位置が確定していなかったドウクツヨコエビ属がミギワヨコエビ属のシノニムであることを明らかにした。分子系統解析によりアゴナガヨコエビ科内の系統関係も解明した。一方、浸透圧調節器官については生息環境ごとの明確な差異は検出できなかった。

自由記述の分野

動物系統分類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により従来ほとんど知られていなかったアゴナガヨコエビ科の種多様性や遺伝的多様性、系統類縁関係が明らかになり、このグループの生物多様性の理解が飛躍的に高まった。これらの知見は、水圏に生息する無脊椎動物の多様な塩濃度環境への適応放散を理解するうえで必要不可欠なものである。アゴナガヨコエビ科は生態系において、魚類など水産上有用な生物のエサとしても重要な役割を果たしている。本研究で明らかにされたアゴナガヨコエビ科の分類学的知見は、これら水産有用種の資源管理における基礎資料としても活用が期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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