研究課題/領域番号 |
17K15175
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 (2019-2022) 琉球大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
遠山 弘法 国立研究開発法人国立環境研究所, 生物多様性領域, 特別研究員 (00571837)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | マレーシア / 植生調査 / 種同定 / 誤同定 / 多様性評価 |
研究成果の概要 |
マレーシア、ボルネオにおいてプラウ(「島」の意味)と呼ばれる小規模な保護林に設置されたプロット樹木を採集し、DNAバーコーディングを併用した種同定を行い、種多様性・系統的多様性を評価した。プロット樹種1259個体の同定チェックを行い、標本を輸入できたLimau地域(3プロット542個体)で多様性評価を進めたところ、種多様性は、82、80、77で、系統的多様性は2913、3058、2741(単位は100万年)であった。予備的な結果ではあるが、今回採集した標本に基づいた種同定の前後を比べると、種多様性はそれほど変わらなかったが、科レベルで約10%、属レベルで約30%、種レベルで60%異なっていた。
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自由記述の分野 |
植物生態学、植物分類学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
落ち葉標本や幹の形質を利用した種同定では、科レベルで誤同定が生じてしまっていた。特に熱帯では高木になる種が多いため、この問題は顕著であることが予想される。多様性評価のためには、きちんと標本を採集し、それに基づいた種同定を行う必要性がある。
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